年賀状の印刷、木版画からプリントゴッコ、そしてプリンターとパソコンへ
もうそろそろ年賀状の準備をしなきゃなぁ~と思いながらも、なかなか重い腰が上がらない。
年賀状を用意するといっても、最近はもっぱらパソコンとプリンターで印刷し、空いているスペースに挨拶を少し手書きするくらい。
宛名リストを整理するのと、絵柄を作るのとに手間がかかるので何となく気が重い。
子供の頃、僕の父は葉書サイズの版木を使って、多色刷りの木版画で年賀状を作っていた。
たしか記憶では、薄い紙に下絵(版下)を描き、弱い糊で版木に貼り付け、彫刻刀で彫ってまず版を作る。
次に絵の具を版に塗って、はがきを載せ、ばれんでこする。
それをはがして乾かし、この作業を何度も繰り返す。
多い時には5色刷りにしていたので、やたら手間と時間がかかっていた。
宛名も今のようにパソコンがなかったのでもちろん手書き。
父は器用で達筆。できあがった年賀状は一つの作品のようだった。
それがいつの頃からかプリントゴッコになった。
原画のマスターを作り、専用の絵の具を入れて、ぺったんぺったんと印刷する。
楽で早かった。
小遣いをもらって父の手伝いをしたが、力の加減がポイントだったように思う。
働くようになって僕が本格的に年賀状を作るようになったころには、パソコン・プリンターでの印刷が一般的になっていた。
今はこのプリンターで印刷している。
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父が木版画で年賀状を作っていた頃と、僕はだいたい同じ年齢になった。
一度版画に挑戦してみたいなぁと思いながら、あっという間に1年が過ぎてしまう。
とりあえず今年もプリンターで印刷ということで。