切手ののりの成分と仕組み、水が冷たいとなかなか貼りつかずに困る
仕事で郵便物を送ることが多く、毎日たくさんの切手を使っている。
今頃の寒い時期になると、切手ぬらし器で裏面ののり部分を水に浸しても、なかなか封筒にうまく接着されないこともしばしば。
切手の糊の成分と仕組みはどのようになっているのだろうか。
成分
切手ののりの成分については、「国立印刷局ホームページ」に書いてある。
下のリンク先から「お札と切手の博物館」→「学習支援」→「お札と切手の豆知識」→「切手の豆知識」と進む。
主な原料は、酢酸ビニル樹脂とポリビニルアルコール(PVA)。
ポリビニルアルコールは、ポバールとも呼ばれるらしい。
毒性はないとあるから、なめるのも大丈夫だろう(しないけど)。
そういえばPVAは、うちの子供が遊んでいるおもちゃ(アクアビーズアート)にも使われていた成分。
たしかに切手の糊みたいな匂いがする。
アクアビーズアートの仕組みと作り方のコツ - ただびとのブログ
仕組み
ポリビニルアルコールは接着剤として多用されていて、Wikipediaを見ると「温水に可溶」とあった。
調べてみると、10℃くらいの比較的冷たい水に溶けるものから、80℃以上のお湯で溶解するものまであり、用途によって使い分けられているよう。
仕事場の切手ぬらし器は割と暖房のあたりにくい場所に置いてあるので、中の水が冷えきっているのかも知れない。
そう考えると、切手をなめて貼るってのは、汚いけど理にかなった仕組みなのかな(温水という意味では)。
最近は、裏ののり部分を水で湿らせて封筒に貼った後、指でしばらく摩擦してあたためることにしている。
よく考えたら、切手ぬらし器を部屋の暖かいところに移動させればいいだけっていう話のような気がする……。