オジギソウはなぜ閉じる。仕組みと動画
うちの玄関前には小さな花だんがあって、以前にはきゅうりやミニトマト、朝顔を育てていたんだけど、今年はあまり気乗りせず、雑草だらけになっていた。
よい天気が続いてだんだんと生い茂り、さすがに傍目にも悪くなってきたので、この前の休みに草むしり。
串のように細長い葉っぱの草やら、ちぎると強い香りを放つドクダミやらを抜き進めた先に、なんとオジギソウを発見する。
どこかから種が運ばれてきたんだろうか。
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育て方が分からずに枯れる過去が
おじぎ草を見せてやろうと家の中にいた子供たちを呼ぶ。
順番に葉を指でツンツンすると、オジギソウは葉っぱをたたみ、枝を垂らしておじぎする。
植物の動くのが面白いようで、子供たちは喜んでいた。
わが家では2年ほど前、おじぎ草を室内で育てていたことがある。
子供の学習教材(しまじろう)に付いていたキットで、種から植えて栽培するもの。
育て方といっても、しばしば教材に用いられるくらいだからあまり難しいところはなく、日当たりの良い場所に置き、土が乾いたらよく水やりをするくらい。
オジギソウは南米原産のマメ科の植物だから暑さには強いけど、寒さには弱いのが特徴で、日本だと暑い地域を除いては屋外での越冬が難しい。
下はその時に書いた日記だが、育て方というより、水やりが続かなかったことから枯れる結果になって、かわいそうなことをした。
おじぎ草はなぜ閉じる。運動の仕組み
なぜおじぎするのかというオジギソウの仕組みは、大ざっぱに書くと次のとおり。
僕らが葉っぱを触ったり、揺らしたりすると、その刺激が電気信号になって「主葉枕(しゅようちん)」というところに伝わる。
主葉枕というのは、葉っぱのついた枝(葉柄)と茎とのつなぎ目にある、つけ根の部分。ぷっくりと膨れていて中には水が入っている。
信号が伝わると、主葉枕の下側の水が上側に移動。
上部が膨張して下部が縮むから、葉柄が主葉枕を軸としてお辞儀したように、下へと折れ曲がる。
葉っぱが垂れ下がったときの主葉枕の様子。
一枚一枚の葉が閉じるのもこの仕組みが関わっているそう。
閉じる目的は?お辞儀する理由は
はっきりとした記述は少ないんだけど、理由や目的については、
- 動物や鳥に食べられるのを防ぐ
- 風雨をしのぐ
- オジギソウ体内の水分が蒸散するのを減らす
- 日の当たる量を調節する
などと言われている。
実際に雨の日のおじぎ草を観察してみたら、こんな感じだった。
おじぎするような、しないような。葉っぱが閉じるような、閉じないような。何とも中途半端。
オジギソウの開く時間はどれくらいかかるのか
葉を閉じたおじぎ草が元に戻るまでの時間を計ってみたところ、だいたい10分ほど。
20分もすれば、ほぼ確実に開くようだ。
夜には眠る。おじぎ草の就眠運動
オジギソウは「眠り草」の別名も持つように、夜暗くなると葉を閉じて枝を垂らし、眠ったようになる。
昼夜など明るさ・暗さの刺激に反応して葉っぱを開閉するのだが、これを就眠運動というとのこと。
下はうちのおじぎ草を夜に撮影した写真。まさに「眠る」ようだ。
オジギソウを動画で観察しよう
あんまりうまく録画できていないけど、おじぎ草の様子を動画にしてみた。
最後に
オジギソウのような動く植物は観察していて楽しいし、なかなか見る機会のないものに子供たちも喜んでいた。
また、なぜおじぎするのか、なぜ葉を閉じるのかというその仕組みを勉強することで、色々な発見もあった。
おじぎ草の観察日記を記録していくのも面白そうだ。うちの小学生には、夏休みの自由研究としてもいいかも知れない。
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